お知らせ

2020-11-27 12:00:00
宮司の月便り(11月)

 新嘗祭の御奉仕が滞りなくなく済み、秋も一段と深まった感がある。当日は早朝から北風が吹き荒れ、黄色く色付いたイチョウの葉をばらばらと吹き落として、掃き掃除をしてもすぐに落葉の絨毯になってしまう。新嘗祭の前に玉垣の修繕がほぼ竣工したので、清祓いの儀を執り行った。昭和3年に完成して以来の補修工事で、社頭がきれいに蘇った。コロナ禍の中、氏子の皆さんの御奉賛により、予定通り御大典記念事業ができたことに、改めて感謝申し上げたい。

 

 午前11時より、今年は農業関係の役職者のみの参列を戴き、氏子総代、祭事係の参列のもと、新嘗祭となった。天候不順な1年で、10月は長雨となり心配されたが、平年並みの作柄ということで、豊作に感謝申し上げた。改めて神の恵みの有難さを感じた次第である。祭典奉仕の頃には、風も少し静かになり、野外に参列の祭事係の方々も、寒さを感じることなく過ごせたのではないかと思う。

 

 新嘗祭祝詞に加え、辞別きて玉垣補修工事が滞りなく竣工したことを奉告させていただいた。8月の例大祭終了後に工事を開始し、11月初旬に完成した。事故もなく予定通りの竣工となった。職方の皆さんに心から御礼を申し上げたい。

 祭典終了後には、いつもなら直会で和やかな時間を過ごすが、今年は省略して、社頭で役職者の御挨拶のみで、お開きとした。

 

 新嘗祭後の御挨拶で、本日の夕刻から明日の朝にかけて、天皇陛下が新嘗祭を御奉仕になられることを、お話させていただいた。各神社で行われる新嘗祭の原点の祭事で、神代以来歴代天皇が行われてきたものである。詳しい説明はできなかったが、主食であるお米の豊作を祈り感謝され、国安かれ、民安かれと祈られる御姿が伝えられたらと思う。新聞にも宮中の新嘗祭の記事が掲載されていた。今まではこんなことがあまりなかったのだが、宮中の祭事について、少しずつ理解が深まっていくことを願うばかりである。

 

 末尾になるが、新型コロナウイルス感染症の1日も早い終息と、氏子崇敬者の平安と健康を祈り、擱筆する。

 


2020-10-22 19:00:00

 

 新型コロナウイルスの感染症の蔓延になかなか歯止めがかからない中、残暑の日々が続いていたが、お彼岸を過ぎると急に秋の気配が深くなり、10月になると冷たい秋雨の降る日々が続いている。気が付けば長雨で稲刈りのできなかった田んぼを除き、切株が整然と模様をつくる晩秋の風景となっている。朝晩めっきり寒くなり、早くも紅葉する樹々もあり、桜などはほとんど落葉してしまった。最近まで木犀の香りが強かったが、もう薄れてきている。季節の移ろいが早い、というのが実感である。

 

 

 現在、古宮神社では令和の御大典記念として、玉垣の補修工事を行っている。8月の例大祭が滞りなく済んだ後、玉垣前の植栽を取り除き、玉垣を一旦解体して、基礎工事を改めて行い、玉垣を組み直す工事を実施している。合わせて神社境内の西側の駐車場を整備してしている。この玉垣は、昭和2年の御大典記念として奉納されたものである。九十数年の時を経て、傷みが目立ってきていたので、かねて補修を考えていたのである。

令和の御大典が滞り無く厳粛に斎行され、新しい御代が新帝陛下の「国安かれ民安かれ」という祈りで始まった。しかし、年明け直後に新型コロナウイルスによる感染症の蔓延が始まり、パンデミック宣言となった。世界中が大変な混乱の中に入ることになり、私たちの生活スタイルまで変えてしまった。世界経済は低迷し、旅行娯楽や飲食業界には計り知れない影響が出ている。

このようなコロナ禍の中であったが、当初の計画通り氏子の皆さんの御理解を賜わり、記念事業が計画通り実施できること、有難いことと感謝申し上げる次第である。社頭の整備が順調に進み、御神威が増して、一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息を願うものである。


2020-08-30 22:45:00

令和2年8月29日 例祭を更新しましたのでご覧下さい。


2020-08-30 22:00:00
宮司の月便り(8月)

古宮神社例大祭が、滞りなく終了した。本年は、コロナ禍の中で、例年の神輿渡御、宵宮の夜店を中止とした。28日の宵宮には、神輿を拝殿前に奉安して、祭礼幟を立て、例年通り御神燈を境内各所に掲げて、宵宮の形を整えた。夕刻、疫病終息祈願祭を行い、朱守護符「古宮神社疫病除守護」の頒布を行うこととした。一年に一度の例大祭に合わせて、春より流行の治まらない新型コロナウイルス感染症の終息祈願を、改めて祈願して、朱守護符を無料で頒布し、氏子崇敬者の皆様、家族一同が感染症に罹ることなく、健康に過ごせるように祈念した。

 

翌日は午前10時半より、氏子総代、本年の祭事係が参列して、例大祭を斎行した。恒例であると地区の役職者が来賓として参列されるが、本年はこれも自粛した。連日好天続きで、気温36度を超える中での、例大祭であったが、鎮守の森の木立の中での祭礼で、炎天下ではなく時折さわやかな風が吹き抜けるので、大変ありがたい。神前での神事を済ませ、1115分頃から、ほしのみや保育園の年長組園児20数名による神楽舞の奉納があった。男子は朝日舞、女子は浦安舞である。感染予防策を徹底して、6月から稽古練習を重ねてきたものである。大勢の保護者の見守る中、無事に見事な舞が奉納できたことに、心から感謝したい。

 

例大祭が済むと、例年であると秋風が立ち、収穫の秋へと一直線に向かって行くが、今年の残暑は異例のようで、高温の日々が続いている。7月は梅雨が長引き、肌寒い日もあったが、その後は猛暑の日々である。異常気象も日常になってしまったような状況である。これに加えてコロナ禍で、感染予防の励行という厳しい状況が続いている。

氏子崇敬者の皆様の今後一層の御健康と御発展を祈りたい。そして、喜びに満ちた豊作の秋を迎えたい。


2020-08-28 17:00:00
疫病除けの朱守護符(あかふだ)について

古宮神社の拝殿には、明治二十年に疫難退散の御礼に奉納された絵馬があります。

前年に流行したコレラの災いから地域が免れたことを伝えるものです。

コレラの流行は幕末からたびたびあり、致死率も高く、明治十九年の流行では、全国で十万人もの尊い命が失われたといいます。

現在、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、有効な薬の開発が待たれる中において、

感染予防の徹底が私たち一人ひとりに求められ、日常生活に大きな変化をもたらしています。

そうした状況のもと、氏子・崇敬者の皆さまにおかれましては、非常事態が早く収束しますよう日々祈りを捧げておられることと存じます。

このたび奉製した「朱守護符」は当社のご祭神のご神徳を戴いた疫病除けの守護符であり、例祭にあわせ、どなたにも無償でお頒かちするものです。

朱は生命が生き生きとするさまを表し、古来より魔除け、災厄除けに用いられる色です。各家の門戸(入口)に貼りつけてお祀り下さい。

ご家族ご一統さまのご健勝、そして心のご平安をお祈り申し上げます。

(9月末日頃まで、拝殿前にてお頒かちしておりますので、どうぞお持ち帰りいただきお祀り下さい。)

 


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